iPhone の背面に磁石でくっつけて、ケーブルなしで充電できるモバイルバッテリーが増えています。ただ、同じように見えても、ワイヤレス充電の速さ(出力)、容量、厚みと重さは製品ごとに違います。
この記事では、マグネット式ワイヤレス充電に対応したモバイルバッテリーの選び方を整理し、Anker Japan の公式ストアで在庫と仕様を確認できた4機種を比べます。4機種とも、ワイヤレス充電の規格 Qi2 に対応し、ワイヤレス出力は最大15Wです。
この記事の結論
- ワイヤレス充電の速さは「Qi2対応・最大15W」かどうかで見る
- 軽さと薄さを優先するなら5000mAh(約122g・厚さ約8.6mm)。スマホ約1回分
- スマホを約2回充電したいなら10000mAh。重さは約207〜250g
- ケーブルでも速く充電したいなら、USB-C出力が最大30Wの機種を選ぶ
- ワイヤレスとケーブルを同時に使うと、合計の出力は下がる
迷ったらこれ
Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)
スマホを約2回充電できる10000mAhで、厚さ約15mmの薄型です。
軽さと薄さを最優先するなら:Anker Nano Power Bank (5000mAh, MagGo, Slim)(約122g)
公式の仕様をもとにした編集部の判断です。紹介料の有無で変えていません。
選ぶ前に知っておきたい3つのポイント
1.Qi2 と 15W
Qi2(チーツー)は、磁石で位置を合わせるワイヤレス充電の規格です。Anker は、今回の4機種について、Qi2対応のスマートフォンに最大15Wでワイヤレス充電できると説明しています。
同社によると、iPhone で Qi2 に対応するのは、iOS 17.4 以上にアップデートした iPhone 12 以降のモデルです。また、「10000mAh, Slim」の注意書きでは、Qi2対応のスマートフォンなどと、マグネット式ワイヤレス充電対応のケースにのみ対応するとしています。お使いのスマホとケースが対応しているかを、先に確認してください。
2.容量と充電できる回数
Anker は、5000mAh の機種でスマホ約1回分、10000mAh の機種で約2回分としています。回数は機種によって変わり、同社は対象の iPhone を注記で示しています。お使いのスマホでの目安は、モバイルバッテリー計算ツールで確認できます。
3.厚みと重さ
スマホの背面に付けたまま使うため、厚みと重さは使い心地に直結します。4機種では、厚さが約8.6〜20mm、重さが約122〜250gと、2倍前後の差があります。
4機種の比較表
| 製品 | 容量 | 重さ | サイズ | USB-C出力 | ワイヤレス出力 |
|---|---|---|---|---|---|
| Anker Nano Power Bank (5000mAh, MagGo, Slim) | 5000mAh | 約122g | 約102×71×8.6mm | 最大20W | 最大15W |
| Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim) | 10000mAh | 約207g | 約104×71×15mm | 最大30W | 最大15W |
| Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus) | 10000mAh | 約215g | 約104×71×15mm | 最大30W | 最大15W |
| Anker MagGo Power Bank (10000mAh) | 10000mAh | 約250g | 約107×70×20mm | 最大27W | 最大15W |
上段:正面から見た大きさ(いちばん長い辺と2番目に長い辺) 下段:厚み(いちばん短い辺) 点線:クレジットカードの大きさ(85.6×54mm)。形は四角で簡略化しています。
- Nano Power Bank (5000mAh, MagGo, Slim)約102×71×8.6mm
- MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)約104×71×15mm
- Nano Power Bank (MagGo, Plus)約104×71×15mm
- MagGo Power Bank (10000mAh)約107×70×20mm
USB-C出力のグラフは、最大30Wの2機種が同じ値です。
同時に使うと出力は下がる
ワイヤレス充電とケーブルでの充電を同時に行うと、合計の出力は単独のときより小さくなります。Anker の仕様では次のとおりです。
| 製品 | 同時に使うときの合計最大出力 |
|---|---|
| Anker Nano Power Bank (5000mAh, MagGo, Slim) | 17W(USB-C 最大12W/ワイヤレス 最大5W) |
| Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim) | 17W(USB-C 最大12W/ワイヤレス 最大5W) |
| Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus) | 17W(USB-C 最大12W/ワイヤレス 最大5W) |
| Anker MagGo Power Bank (10000mAh) | 18W |
2台を同時に急いで充電したい場面には向きません。速く充電したいときは、1台ずつ充電してください。
4機種の特徴
1.Anker Nano Power Bank (5000mAh, MagGo, Slim)|4機種で最も薄く軽い
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 容量 | 5000mAh |
| サイズ・重さ | 約102×71×8.6mm・約122g |
| USB-C | 入力・出力とも 5V⎓3A/9V⎓2.22A(出力は最大20W) |
| ワイヤレス出力 | 最大15W |
| その他 | パススルー充電に対応。充電器は付属しない |
厚さ約8.6mm・約122gで、4機種の中で最も薄く軽いモデルです。Anker は、Qi2対応のスマホに最大15Wで約1回分のワイヤレス充電ができるとしています。
良い点
- 4機種で最も軽い(約122g)
- 厚さ約8.6mmで、付けたままでも持ちやすい
- ワイヤレス出力は10000mAhの機種と同じ最大15W
注意点
- 容量は5000mAhで、スマホ約1回分
- USB-C出力は最大20Wで、4機種で最も小さい
- 20Wで本体を充電するには、20W以上の充電器が別に必要
こんな人に
- 毎日持ち歩き、足りない分を補えれば十分な人
- 薄さと軽さを最優先したい人
2.Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)|10000mAhで約15mmの薄型
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 容量 | 10000mAh |
| サイズ・重さ | 約104×71×15mm・約207g |
| USB-C | 入力・出力とも最大30W |
| ワイヤレス出力 | 最大15W |
| その他 | パススルー充電に対応。バッテリー残量表示LED |
10000mAh の容量で、厚さを約15mmに抑えたモデルです。10000mAh の3機種の中では最も軽い約207gで、USB-Cポートは入力・出力とも最大30Wに対応します。
良い点
- 10000mAhの3機種で最も軽い(約207g)
- USB-C出力は最大30Wで、ケーブルでも速く充電できる
- 本体への入力も最大30W
注意点
- 5000mAhの機種と比べると、重さは約1.7倍
- 残量の表示はLED(数字のディスプレイではない)
こんな人に
- スマホを約2回充電したいが、厚みは抑えたい人
- ケーブルでの充電の速さも重視する人
3.Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)|安全性を重視した電池を採用
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 容量 | 10000mAh |
| サイズ・重さ | 約104×71×15mm・約215g |
| USB-C | 入力・出力とも最大30W |
| ワイヤレス出力 | 最大15W |
| その他 | アプリでバッテリーの状態を確認できる |
サイズと出力は「10000mAh, Slim」とほぼ同じで、電池に違いがあります。Anker は、この製品に「ネオリチウムイオンバッテリー」を採用し、セルの釘刺し・加圧試験や、筐体の燃焼試験などの安全試験をクリアしたと説明しています。アプリでバッテリーの状態を確認できる機能もあります。
良い点
- メーカーが安全試験の内容を示している電池を採用
- アプリでバッテリーの状態を確認できる
- USB-C出力は最大30W
注意点
- 重さは約215gで、「10000mAh, Slim」より約8g重い
- ワイヤレスとケーブルを同時に使うと、合計は最大17W
こんな人に
- モバイルバッテリーの安全性を重視して選びたい人
- 長く使うために、電池の状態を把握しておきたい人
4.Anker MagGo Power Bank (10000mAh)|スタンドと残量ディスプレイ付き
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 容量 | 10000mAh |
| サイズ・重さ | 約107×70×20mm・約250g |
| USB-C | 入力 最大20W/出力 最大27W |
| ワイヤレス出力 | 最大15W |
| その他 | 折りたたみ式スタンド、バッテリー残量表示ディスプレイ、パススルー充電に対応 |
折りたたみ式のスタンドを備え、スマホを立てたまま充電できるモデルです。Anker は、本体を充電しながらスマホにも充電できるパススルー充電に対応し、マグネット式のワイヤレス充電器としても使えると説明しています。残量はディスプレイで確認できます。
良い点
- スタンド付きで、スマホを立てたまま充電できる
- 残量をディスプレイで確認できる
- 机の上でワイヤレス充電器としても使える
注意点
- 4機種で最も厚く重い(約20mm・約250g)
- 本体への入力は最大20W
こんな人に
- 外出先だけでなく、机の上でも使いたい人
- 残量を数字で確認したい人
使い方別の選び方
| 重視すること | 向いている機種 |
|---|---|
| 軽さ・薄さ | Anker Nano Power Bank (5000mAh, MagGo, Slim) |
| 容量と薄さのバランス | Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim) |
| 安全性 | Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus) |
| スタンド・机の上でも使う | Anker MagGo Power Bank (10000mAh) |
ケーブルで充電するタイプも含めた比較はモバイルバッテリーおすすめ3選、安全な製品の見分け方はモバイルバッテリーの安全な選び方にまとめています。
よくある質問
Android のスマホでも使えますか?
Anker は、Qi2対応のスマートフォンなどと、マグネット式ワイヤレス充電対応のケースに対応するとしています。お使いのスマホが Qi2 に対応しているか、対応するケースがあるかを、スマホのメーカーの仕様で確認してください。USB-Cポートからケーブルで充電することもできます。
ケースを付けたままでも充電できますか?
マグネット式ワイヤレス充電に対応したケースであれば使えます。Anker は、カードなど他のものを間に挟んだ状態では使用できないとしています。
飛行機に持ち込めますか?
4機種は 5000〜10000mAh で、機内持ち込みの上限(160Wh)を下回ります。ただし、機内での扱いにはルールがあります。詳しくはモバイルバッテリーの飛行機への持ち込みを確認してください。
まとめ
マグネット式ワイヤレス充電のモバイルバッテリーは、Qi2対応・最大15Wかどうか、容量、厚みと重さの3点で選びます。軽さなら5000mAh、スマホ約2回分なら10000mAhで、ケーブルでの速さ、安全性、スタンドの有無で機種が分かれます。使う場面を決めてから選んでください。
迷ったらこれ
Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)
スマホを約2回充電できる10000mAhで、厚さ約15mmの薄型です。
軽さと薄さを最優先するなら:Anker Nano Power Bank (5000mAh, MagGo, Slim)(約122g)
公式の仕様をもとにした編集部の判断です。紹介料の有無で変えていません。
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この記事について最終更新日:2026年10月10日
- 作成:Gadget Lab 編集部
- 製品の仕様はメーカー公式サイト、制度は公的機関の発表で確認しています(編集方針)
- 最終更新日:2026年10月10日
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