スマホに充電器が付属しなくなり、「急速充電器」を自分で選ぶ場面が増えました。ところが売り場には20Wから100W超まで並んでいて、ポートの数もさまざまです。大きすぎるものを買うと重くて高くつき、小さすぎるとノートPCが充電できません。
この記事では、メーカー公式サイトに掲載されている仕様をもとに、30W・45W・65W・70W・100WのUSB-C急速充電器を5製品比較し、「何を充電するか」別にどれを選べばよいかを整理します。5製品とも、2026年10月時点で各メーカーの公式オンラインストアで販売されていることを確認しています。
この記事の結論
- スマホだけ・とにかく小さく:Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)(約40g)
- iPhone 17シリーズ・タブレット・MacBook Air:Anker Nano Charger (45W)(ケーブル付属)
- ノートPC+スマホ+イヤホンを1台で:エレコム ACDC-PD4465BK(65W・3ポート)
- 3ポートで、1ポートの出力に余裕がほしい:Anker Nano Charger (70W, 3 Ports)
- 高性能ノートPC、複数台をまとめて:CIO NovaPort QUADⅡ 100W 3C1A(4ポート)
迷ったらこれ
Anker Nano Charger (45W) with USB-C & USB-C ケーブル
iPhone 17シリーズの高速充電(40W以上)に対応でき、タブレットや MacBook Air にも使えます。ケーブルが付属します。
ノートPC・スマホ・イヤホンを1台で充電するなら:エレコム ACDC-PD4465BK(65W・3ポート)
公式の仕様をもとにした編集部の判断です。紹介料の有無で変えていません。
急速充電器を選ぶ前に知っておきたいこと
必要なW数は「いちばん大きい機器」で決まる
USB PD(USB Power Delivery)に対応した充電器は、機器が受け取れる分だけの電力を送ります。そのため、持っている機器の中でいちばん大きいW数に合わせて選べば、1台でスマホからノートPCまで充電できます。機器別の目安はUSB-C充電器の選び方で、USB PDの仕組みはUSB PDとは?で解説しています。
iPhoneは機種によって必要なW数が違う
Appleは、iPhone 12以降を高速充電するには20W以上の電源アダプタが必要としています。さらに、iPhone 17・iPhone 17 Pro・iPhone 17 Pro Maxは、40W以上のアダプタを使うと約20分で最大50%まで充電できるとしています(iPhone 17eとiPhone Airは、20W以上で30分で最大50%)。iPhone 17シリーズの速さを生かしたいなら、45W以上の充電器が候補になります(出典:Apple サポート「iPhoneを高速充電する」、2026年10月時点)。
複数ポートは「同時に使ったときの出力」を見る
複数ポートの充電器は、同時に使うと出力がポートごとに分けられます。たとえば「最大65W」の製品でも、2台同時なら「45W+20W」になります。ノートPCとスマホを同時に充電したい人は、同時使用時にノートPC側へ何W出せるかを確認してください。この記事では、製品ごとに公式の配分を載せています。
60Wを超えるなら、ケーブルも対応品が必要
60Wを超える充電には、5A(100W以上)に対応したUSB-Cケーブルが必要です。充電器だけ大きくしても、ケーブルが対応していなければ出力は上がりません。見分け方はUSB-Cケーブルの種類と選び方にまとめています。
5製品の比較表
仕様はすべて各メーカーの公式サイトの記載です(2026年10月時点)。価格は変動するため、購入前に販売ページで確認してください。
| 製品 | 最大出力(1ポート使用時) | ポート | 重さ | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Anker 511 Charger (Nano 3, 30W) | 30W | USB-C×1 | 約40g | 5製品で最軽量 |
| Anker Nano Charger (45W) | 45W | USB-C×1 | 約60g | USB-Cケーブル(1.8m)付属 |
| エレコム ACDC-PD4465BK | 65W | USB-C×2、USB-A×1 | 約112g | 2台同時で45W+20W |
| Anker Nano Charger (70W, 3 Ports) | 70W | USB-C×2、USB-A×1 | 約120g | 2台同時で60W+5Wも選べる |
| CIO NovaPort QUADⅡ 100W 3C1A | 100W | USB-C×3、USB-A×1 | 約190g | 2台同時で67W+30W |
出力が大きく、ポートが多いほど重くなります。30Wと100Wでは重さが約4.7倍違うので、「大は小を兼ねる」で選ぶと、毎日持ち歩くには負担になります。
複数ポートの3製品|同時に使ったときの出力
| 製品 | USB-C 2ポート同時 | 3ポート同時 | 同時使用時の合計 |
|---|---|---|---|
| エレコム ACDC-PD4465BK | 45W+20W | 45W+7.5W+7.5W | 最大65W(3ポート時は最大60W) |
| Anker Nano Charger (70W, 3 Ports) | 45W+22.5W または 60W+5W | 45W+7.5W+7.5W | 最大67.5W |
| CIO NovaPort QUADⅡ 100W 3C1A | 67W+30W または 45W+45W | 45W+30W+20W または 30W+30W+30W(USB-C×3) | 最大97W(2ポート時) |
ノートPCとスマホを同時に急速充電したい場合、65〜70Wクラスの2製品はノートPC側が45Wまたは60Wになります。ノートPC側に65W前後を残したまま、スマホにも30Wを出せるのは、今回の5製品ではCIO NovaPort QUADⅡ 100W 3C1Aだけです。
おすすめ5選
1.Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)|スマホ用の小さな1台
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 最大出力 | 30W(USB-C×1) |
| PPS | 対応(最大30W) |
| サイズ | 約36×29×29mm(プラグ部を除く) |
| 重さ | 約40g |
| プラグ | 折りたたみ式 |
| ケーブル | 別売り |
約40gと今回の5製品で最も軽く、スマホ用として持ち歩きやすい1ポートの充電器です。最大30Wで、iPhone 12以降の高速充電に必要な20W以上を満たします。Ankerは、一般的な30W出力の充電器と比べて約70%小型化したとしています。
公式サイトの対応機種にはMacBook Air(M1、2020)なども挙げられていますが、「MacBook Air以外のノートPCへの充電には適しておりません」と注意書きがあります。ノートPCも充電したい人は、45W以上のモデルを選んでください。
良い点
- 約40gと軽く、プラグも折りたためる
- PPS対応で、対応するAndroidスマホの急速充電にも使える
- カラーが5色ある
注意点
- ケーブルは付属しない
- MacBook Air以外のノートPCには向かない(公式の注意書き)
- iPhone 17・17 Pro・17 Pro Maxの最速の充電(40W以上)には届かない
こんな人に
- 充電するのはスマホとイヤホンが中心の人
- 旅行・外出用に小さい充電器がほしい人
2.Anker Nano Charger (45W) with USB-C & USB-C ケーブル|iPhone 17シリーズ・タブレットに
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 最大出力 | 45W(USB-C×1) |
| PPS | 対応(5〜11V・5A、最大45W) |
| サイズ | 約37×33×32mm |
| 重さ | 約60g |
| プラグ | 折りたたみ式 |
| ケーブル | USB-C & USB-C ケーブル(1.8m)付属 |
最大45Wの1ポート充電器です。Appleが「40W以上で約20分で最大50%」としているiPhone 17・17 Pro・17 Pro Maxの条件を満たし、Ankerの公式サイトではMacBook Airにも充電可能と案内されています。約60gなので、30Wクラスとの重さの差は約20gです。
1.8mのUSB-Cケーブルが付属するため、買ってすぐに使えます。PPSは最大45Wに対応していますが、公式サイトには「Galaxy S25 Ultra / S25+を充電する場合、実際の出力は約30W」との注意書きがあります。
良い点
- 45Wで約60gと軽い
- ケーブル付属で、別に買う必要がない
- iPhone 17シリーズの高速充電の条件(40W以上)を満たす
注意点
- ポートは1つだけで、同時充電はできない
- Galaxy S25 Ultra / S25+では実際の出力が約30Wになる(公式の注意書き)
- 付属の充電器が65W以上のノートPCには出力が足りない
こんな人に
- iPhone 17シリーズやiPad、MacBook Airを1台ずつ充電する人
- ケーブルもまとめてそろえたい人
3.エレコム ACDC-PD4465BK|ノートPC・スマホ・イヤホンを1台で
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 最大出力 | USB-C 65W(1ポート使用時)、USB-A 12W |
| PPS | 対応(最大45W) |
| ポート | USB-C×2、USB-A×1 |
| 2ポート同時 | USB-C1+USB-C2:45W+20W(合計最大65W)/USB-C1+USB-A:45W+12W |
| 3ポート同時 | 45W+7.5W+7.5W(合計最大60W) |
| サイズ | 幅約52×厚み約38×高さ約40.5mm |
| 重さ | 約112g |
| プラグ | 折りたたみ式(90度スイング構造) |
| 保証 | 1年間 |
USB-Cを2ポート、USB-Aを1ポート備えた65Wの充電器です。GaN(窒化ガリウム)を採用しており、65W・3ポートで約112gに収まっています。1ポートだけ使えば最大65Wで、薄型ノートPCの充電に対応できます。
ポートの組み合わせごとの出力が、公式サイトの仕様に細かく書かれているのが特徴です。ノートPCとスマホを同時に充電すると「45W+20W」、3台同時では「45W+7.5W+7.5W」になります。気をつけたいのは、USB-C2とUSB-Aの2つだけを使う組み合わせで、この場合は各7.5W(合計15W)に下がります。スマホを急いで充電したいときは、USB-C1につなぐのが確実です。
良い点
- 65W・3ポートで約112g
- 同時使用時の出力が、組み合わせごとに公開されている
- 国内メーカーで、保証期間が1年と明記されている
注意点
- 同時使用時、ノートPC側は最大45Wになる
- USB-C2+USB-Aの組み合わせは各7.5Wまで
- ケーブルは付属しない
こんな人に
- 薄型ノートPC・スマホ・イヤホンを1つの充電器にまとめたい人
- 出張や旅行の荷物を減らしたい人
4.Anker Nano Charger (70W, 3 Ports)|同時充電でもノートPC側に60W
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 最大出力 | USB-C 70W(1ポート使用時)、USB-A 33W |
| ポート | USB-C×2、USB-A×1 |
| 2ポート同時 | 45W+22.5W または 60W+5W |
| 3ポート同時 | 45W+7.5W+7.5W |
| 複数ポート使用時の合計 | 最大67.5W |
| サイズ | 53×43×32mm |
| 重さ | 約120g |
| ケーブル | 同梱なし |
2つのUSB-Cポートがどちらも最大70Wに対応した、3ポートの充電器です。2ポート同時に使うときの配分が「45W+22.5W」と「60W+5W」の2通りあり、ノートPC側に60Wを残せる場合があるのが、65Wクラスとの違いです。USB-Aポートも1ポート使用時は最大33Wに対応しています。
Ankerは、一般的な67W出力の充電器と比べて約55%小型化したとしています。公式サイトには「65W以上の高出力PCを充電する際は、USB-Cポート単ポートのご利用をおすすめします」との注意書きがあります。
良い点
- USB-Cのどちらのポートでも最大70W
- 2台同時でもノートPC側に最大60W
- 3ポートで約120g
注意点
- ノートPC側が60Wのとき、もう1台は5Wになる
- 3台同時では45W+7.5W+7.5Wに下がる
- ケーブルは付属しない
こんな人に
- 65Wの充電器が付属するノートPCを、余裕をもって充電したい人
- MacBook Airとスマホを1台でまかないたい人
5.CIO NovaPort QUADⅡ 100W 3C1A|高性能ノートPCと複数台をまとめて
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 最大出力 | USB-C 100W(1ポート使用時)、USB-A 18W |
| 急速充電規格 | PD3.0/QC4.0+/PPS |
| ポート | USB-C×3、USB-A×1 |
| 2ポート同時 | USB-C+USB-C:67W+30W または 45W+45W(合計最大97W) |
| 3ポート同時 | USB-C×3:45W+30W+20W または 30W+30W+30W(合計最大95W) |
| サイズ | 約60×54×32mm |
| 重さ | 約190g |
| プラグ | 90°スイング |
| ケーブル | 付属なし |
USB-Cが3ポート、USB-Aが1ポートの4ポート充電器で、1ポート使用時は最大100Wです。2ポート同時でも「67W+30W」を出せるため、ノートPCを充電しながらスマホも急速充電できます。「45W+45W」の配分にも対応しており、CIOは45WのノートPC2台を同時に充電できるとしています。4ポートすべてを使う場合は、合計最大95Wの範囲で分けられます。
100Wを生かすには、5A(100W以上)対応のUSB-Cケーブルが必要です。ケーブルは付属しないため、あわせて用意してください。公式サイトには、複数ポートを同時に使ってPCの充電が不安定な場合は、単ポートで充電するよう注意書きがあります。
良い点
- 1ポート最大100Wで、高性能ノートPCにも対応
- 2台同時でも67W+30W
- 4ポートで、家族やデスクの充電を1台にまとめられる
注意点
- 約190gと5製品で最も重い
- ケーブルは付属しない(100Wには5A対応ケーブルが必要)
- スマホだけの人には出力が大きすぎる
こんな人に
- 付属の充電器が65Wを超えるノートPCを使っている人
- ノートPC・タブレット・スマホをまとめて充電したい人
使い方別の選び方
| 使い方 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| スマホ・イヤホンだけ | Anker 511 Charger (Nano 3, 30W) | 約40gで、20W以上の条件を満たす |
| iPhone 17・17 Pro・17 Pro Max | Anker Nano Charger (45W) | 40W以上の条件を満たし、ケーブル付属 |
| iPad・MacBook Air | Anker Nano Charger (45W) | 45Wで約60g |
| 薄型ノートPC+スマホ+イヤホン | エレコム ACDC-PD4465BK | 3ポート。同時使用で45W+20W |
| 65WのノートPC+スマホ | Anker Nano Charger (70W, 3 Ports) | 1ポート70W、同時でも60Wを残せる |
| 高性能ノートPC、3台以上 | CIO NovaPort QUADⅡ 100W 3C1A | 1ポート100W、同時で67W+30W |
外出先でも充電したい場合は、モバイルバッテリーとの組み合わせも検討してください。ノートPCまで充電できるモデルは20000mAhモバイルバッテリーおすすめ4選で比較しています。
よくある質問
大きいW数の充電器でスマホを充電しても大丈夫ですか?
大丈夫です。USB PDでは、充電器と機器が通信して、機器が受け取れる電力だけを送ります。100Wの充電器にスマホをつないでも、スマホが受け取れるW数で充電されます。
ノートPCには何Wの充電器を選べばいいですか?
ノートPCに付属している充電器のW数が基準です。同じか、それ以上のW数を選ぶと確実です。小さいW数でも充電できる場合はありますが、時間がかかったり、作業しながらだとバッテリーが減ったりすることがあります。W数が分からないときは、充電器 W数診断ツールで目安を確認できます。
GaN(窒化ガリウム)の充電器は何が違いますか?
GaNは充電器の内部に使われる半導体の材料で、充電器を小さく軽く作りやすいのが特徴です。充電の速さそのものは、GaNかどうかではなく、充電器と機器が対応するW数で決まります。
海外でも使えますか?
今回の5製品は、いずれも公式サイトの仕様で入力がAC100〜240Vに対応しています。ただし、国や地域によってコンセントの形が異なるため、変換プラグが必要になる場合があります。
まとめ
急速充電器は、「いちばん大きい機器のW数」と「同時に充電する台数」で選ぶと失敗しません。スマホだけなら30W、iPhone 17シリーズやタブレットなら45W、ノートPCもまとめるなら65〜70Wの3ポート、高性能ノートPCや3台以上なら100Wが目安です。
複数ポートの製品は、同時に使ったときにノートPC側へ何W出せるかを、購入前に公式サイトの仕様で確認しておきましょう。
迷ったらこれ
Anker Nano Charger (45W) with USB-C & USB-C ケーブル
iPhone 17シリーズの高速充電(40W以上)に対応でき、タブレットや MacBook Air にも使えます。ケーブルが付属します。
ノートPC・スマホ・イヤホンを1台で充電するなら:エレコム ACDC-PD4465BK(65W・3ポート)
公式の仕様をもとにした編集部の判断です。紹介料の有無で変えていません。
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この記事について最終更新日:2026年10月10日
- 作成:Gadget Lab 編集部
- 製品の仕様はメーカー公式サイト、制度は公的機関の発表で確認しています(編集方針)
- 最終更新日:2026年10月10日
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