最近のノートPCは、USB-Cポートが2つだけという機種も珍しくありません。外部モニター、USBメモリ、SDカード、有線LANをつなぎたいときに必要になるのがUSB-Cハブです。ただ、見た目が似ていても、HDMIの解像度(4K 30Hzか60Hzか)、ノートPCへ給電できるW数、有線LANやカードスロットの有無は製品ごとに違います。
この記事では、HDMIとUSB PD(パススルー充電)に対応した持ち運び型のUSB-Cハブを5製品、メーカー公式サイトの仕様で比較します。5製品とも、2026年10月時点で各メーカーの公式オンラインストアで販売されていることを確認しています。
この記事の結論
- モニターとUSB機器をつなげれば十分・軽さ優先:Anker 332 USB-C ハブ (5-in-1)(約50g)
- 4K 60Hzで映したい・SDカードも使う:Anker Nano USB-C ハブ (7-in-1, 4K, HDMI)(約67g)
- 有線LANが必要:Anker USB-C ハブ (6-in-1, イーサネット) LE(約83g)
- 外部モニターを2台つなぎたい:Anker Nano USB-C ハブ (8-in-1, Dual Display)(HDMI×2)
- 有線LANもカードもUSB-A 3つも、1台にまとめたい:サンワサプライ USB-3TCH14S2
迷ったらこれ
Anker Nano USB-C ハブ (7-in-1, 4K, HDMI)
4K 60Hz の映像出力と SDカードに対応し、重さは約67gです。
軽さを優先するなら:Anker 332 USB-C ハブ (5-in-1)(約50g)
公式の仕様をもとにした編集部の判断です。紹介料の有無で変えていません。
USB-Cハブを選ぶ前に知っておきたいこと
HDMIは「4K 30Hz」と「4K 60Hz」で違う
30Hzと60Hzは、1秒間に画面を書き換える回数です。4Kモニターにつなぐ場合、30Hzではマウスカーソルやスクロールの動きがカクついて見えやすく、60Hzのほうがなめらかに表示されます。フルHDのモニターで使うなら、4K 30Hz対応のハブでも困る場面は少ないでしょう。4Kモニターで作業する人は、4K 60Hz対応の製品を選んでください。
パススルー充電は「入力」と「出力」が違う
ハブに充電器をつないで、ハブ経由でノートPCを充電する機能がパススルー充電です。ハブ自体も電力を使うため、ノートPCに届くW数は充電器のW数より小さくなります。たとえばAnkerの3製品は、公式サイトに「ハブ本体に15Wの給電を要するため、実際の出力は最大85Wとなります」と書かれています。65Wで充電したいノートPCなら、充電器は余裕をもって選びましょう。充電器の選び方は急速充電器おすすめ5選を参考にしてください。
ポートごとに「できること」が決まっている
ハブのUSB-Cポートは、どれでも同じように使えるわけではありません。「充電専用」「データ転送専用」と役割が分かれている製品が多く、データ転送用のUSB-Cポートにモニターをつないでも映りません。今回のAnkerの4製品はいずれも、映像出力に対応するのはHDMIポートだけです。
また、ハブで映像を出すには、ノートPC側のUSB-Cポートが映像出力(DisplayPort Alt Mode)に対応している必要があります。基本的な仕組みはUSB-Cハブの選び方で解説しています。
5製品の比較表
仕様はすべて各メーカーの公式サイトの記載です(2026年10月時点)。価格は変動するため、購入前に販売ページで確認してください。
| 製品 | HDMI | PCへの給電(最大) | 有線LAN | カード | 重さ |
|---|---|---|---|---|---|
| Anker 332 USB-C ハブ (5-in-1) | 4K 30Hz×1 | 85W | — | — | 約50g |
| Anker Nano USB-C ハブ (7-in-1, 4K, HDMI) | 4K 60Hz×1 | 85W | — | SD/microSD | 約67g |
| Anker USB-C ハブ (6-in-1, イーサネット) LE | 4K 30Hz×1 | 53W | 1Gbps | — | 約83g |
| Anker Nano USB-C ハブ (8-in-1, Dual Display) | 4K 60Hz×2 | 85W | — | SD/microSD | 約109g |
| サンワサプライ USB-3TCH14S2 | 4K 30Hz×1 | 92W | 1Gbps | SD/microSD | 約132g |
上段:正面から見た大きさ(いちばん長い辺と2番目に長い辺) 下段:厚み(いちばん短い辺) 点線:クレジットカードの大きさ(85.6×54mm)。形は四角で簡略化しています。
- 332 USB-C ハブ (5-in-1)約122×41×12mm
- Nano USB-C ハブ (7-in-1, 4K, HDMI)約131×37×12mm
- USB-C ハブ (6-in-1, イーサネット) LE約132×23×18mm
- Nano USB-C ハブ (8-in-1, Dual Display)約140×48×15mm
- サンワサプライ USB-3TCH14S2W126×D61.2×H14mm
機能が増えるほど重くなる、という関係がはっきり出ています。いちばん軽いAnker 332と、有線LAN・カードスロット・USB-A 3ポートを備えたサンワサプライ USB-3TCH14S2では、重さが約2.6倍違います。使わない機能のために重いハブを持ち歩くことにならないよう、「何をつなぐか」を先に決めるのがおすすめです。
おすすめ5選
1.Anker 332 USB-C ハブ (5-in-1)|約50gの基本モデル
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| HDMI | 最大4K(30Hz)×1 |
| USB-A | USB 3.2 Gen1(最大5Gbps)×2 ※データ転送用 |
| USB-C | データ転送用(最大5Gbps)×1、USB PD対応の充電用(最大入力100W)×1 |
| PCへの給電 | 最大85W |
| サイズ | 約122×41×12mm |
| 重さ | 約50g |
| ケーブル | 約19cm |
| カラー | 5色 |
HDMI、USB-A×2、データ用USB-C、充電用USB-Cの5ポートに絞ったハブです。約50gと今回の5製品で最も軽く、外部モニターとマウス・USBメモリをつなぐ、という基本的な使い方に向いています。
HDMIは4K 30Hzまでです。4Kモニターでなめらかに表示したい人は、次の7-in-1を選んでください。公式サイトには、ニンテンドースイッチには対応していないこと、一部の機種では充電器をつながないと正常に動作しない場合があることが書かれています。
良い点
- 約50gで、5製品で最も軽い
- ノートPCへ最大85Wで給電できる
- カラーが5色ある
注意点
- HDMIは4K 30Hzまで
- SDカードスロットと有線LANはない
- ニンテンドースイッチには非対応(公式の注意書き)
こんな人に
- 外出先でプロジェクターやモニターにつなぐことが多い人
- フルHDのモニターで使う人
2.Anker Nano USB-C ハブ (7-in-1, 4K, HDMI)|4K 60HzとSDカードに対応
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| HDMI | 最大4K(60Hz)×1 |
| USB-A | USB 3.2 Gen1(最大5Gbps)×2 ※データ転送用 |
| USB-C | データ転送用(最大5Gbps)×1、USB PD対応の充電用(最大入力100W)×1 |
| カードスロット | SD×1、microSD×1 |
| PCへの給電 | 最大85W |
| サイズ | 約131×37×12mm |
| 重さ | 約67g |
| ケーブル | 約25cm |
5-in-1の構成に、SDカードとmicroSDカードのスロットを加え、HDMIを4K 60Hz対応にしたモデルです。それでいて重さは約67gで、5-in-1との差は約17gに収まっています。4Kモニターで作業する人や、カメラの写真を取り込む人に向いています。
USB PDで充電するには、100W出力に対応した充電器とケーブルが必要で、どちらも別売りです。
良い点
- HDMIが4K 60Hzに対応
- SDとmicroSDの両方のスロットがある
- 7ポートで約67gと軽い
注意点
- 有線LANポートはない
- データ転送は最大5Gbps(10Gbpsには非対応)
- 充電器とケーブルは別売り
こんな人に
- 4Kモニターをつないで作業する人
- カメラやドローンのデータをSDカードで取り込む人
3.Anker USB-C ハブ (6-in-1, イーサネット) LE|有線LANで安定してつなぐ
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| HDMI | 4K(30Hz)×1 |
| USB-A | 5Gbps×2 ※データ転送用 |
| USB-C | データ転送用(5Gbps)×1、PD対応の充電用×1 |
| 有線LAN | イーサネットポート(1Gbps対応)×1 |
| PCへの給電 | 最大53W(USB PD 65Wの充電器利用時) |
| サイズ | 約132×23×18mm |
| 重さ | 約83g |
| 保証 | 36ヶ月 |
有線LAN(1Gbps対応)のポートを備えたハブです。オンライン会議や大きなファイルのやり取りで、Wi-Fiより安定した接続がほしいときに役立ちます。パッケージ内容に36ヶ月保証と記載されています。
ノートPCへの給電は最大53Wで、ほかのAnker 3製品(最大85W)より小さい点に注意してください。付属の充電器が65W以上のノートPCでは、作業中の充電が追いつかない可能性があります。HDMIは4K 30Hzです。
良い点
- 有線LAN(1Gbps)に対応
- 約83gで、有線LAN付きの2製品では軽いほう
- 保証が36ヶ月
注意点
- ノートPCへの給電は最大53W
- HDMIは4K 30Hzまで
- SDカードスロットはない
こんな人に
- オンライン会議を有線LANで安定させたい人
- LANポートのない薄型ノートPCを使っている人
4.Anker Nano USB-C ハブ (8-in-1, Dual Display)|モニター2台と10Gbps転送
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| HDMI | 最大4K@60Hz×2 |
| USB-A | 最大10Gbps×2 ※データ転送用 |
| USB-C | データ転送用(最大10Gbps)×1、USB PD対応の充電用(最大入力100W)×1 |
| カードスロット | SD×1、microSD×1 |
| PCへの給電 | 最大85W |
| サイズ | 約140×48×15mm |
| 重さ | 約109g |
HDMIポートを2つ備え、外部モニターを2台つなげるハブです。Ankerは、ノートPCの画面とあわせて最大3画面の同時表示ができ、画面を広げる「拡張モード」と、同じ内容を映す「複製モード」の両方に対応するとしています。データ転送も最大10Gbpsで、5Gbpsのモデルより高速です。
複数のモニターにどう映せるかは、ノートPCとOSの仕様にも左右されます。2台のモニターに別々の内容を映したい場合は、購入前に、お使いのノートPCが対応しているかをメーカーの情報で確認してください。
良い点
- HDMIが2つあり、どちらも4K 60Hz対応
- USBのデータ転送が最大10Gbps
- SD/microSDスロット付き
注意点
- 有線LANポートはない
- 約109gで、1画面用のモデルより重い
- 2画面の表示方法は、ノートPC側の対応にも左右される
こんな人に
- 自宅やオフィスでモニターを2台並べて使う人
- 外付けSSDなど、高速なデータ転送を使う人
5.サンワサプライ USB-3TCH14S2|有線LAN・カード・USB-A 3つを1台に
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| HDMI | 4K 30Hz×1 |
| USB-A | USB 5Gbps(USB 3.2 Gen1)×3 |
| USB-C | ×1(USB PDとデータ転送の両対応) |
| 有線LAN | Gigabit Ethernet(1000BASE-T) |
| カードスロット | SD、microSD(同時使用は不可) |
| USB PD | 最大入力100W/最大出力92W |
| サイズ | W126×D61.2×H14mm |
| 重さ | 約132g |
| 付属ケーブル | ショート(約5cm)とロング(約30cm)の2本 |
有線LAN、SD/microSDカードスロット、USB-A 3ポートをまとめて備えたドッキングハブです。ノートPCへの給電は最大92Wで、今回の5製品で最も大きくなっています。持ち運び用の約5cmと、据え置き用の約30cmの2種類のケーブルが付属し、使う場所に合わせて付け替えられます。
HDMIは4K 30Hzまでで、重さは約132gと5製品で最も重い製品です。公式サイトには、USB Type-C接続のモニターには対応していないこと、SDカードとmicroSDカードは同時に使えないことが書かれています。
良い点
- 有線LAN・カードスロット・USB-A×3がそろう
- ノートPCへ最大92Wで給電できる
- 長さの違うケーブルが2本付属
注意点
- 約132gで、5製品で最も重い
- HDMIは4K 30Hzまで
- SDとmicroSDは同時に使えない
こんな人に
- 自宅と職場の両方で、周辺機器を1本でつなぎたい人
- 有線LANとSDカードの両方を使う人
使い方別の選び方
| 使い方 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 外出先でモニターやプロジェクターにつなぐ | Anker 332 USB-C ハブ (5-in-1) | 約50gで最も軽い |
| 4Kモニターで作業する | Anker Nano USB-C ハブ (7-in-1, 4K, HDMI) | 4K 60Hz対応、約67g |
| SDカードの写真を取り込む | Anker Nano USB-C ハブ (7-in-1, 4K, HDMI) | SD/microSDスロット付き |
| オンライン会議を有線LANで | Anker USB-C ハブ (6-in-1, イーサネット) LE | 1GbpsのLANポート、約83g |
| モニターを2台つなぐ | Anker Nano USB-C ハブ (8-in-1, Dual Display) | HDMI×2(4K 60Hz) |
| 有線LANもカードも使う | サンワサプライ USB-3TCH14S2 | LAN・カード・USB-A×3、最大92W |
よくある質問
ハブをつないでも、モニターに映りません。なぜですか?
ノートPC側のUSB-Cポートが、映像出力(DisplayPort Alt Mode)に対応していない可能性があります。USB-Cポートの形は同じでも、充電とデータ転送だけに対応したポートもあります。ノートPCの仕様を確認してください。ケーブル側の条件はUSB-Cケーブルの種類と選び方で解説しています。
ハブが熱くなりますが、大丈夫ですか?
Ankerは公式サイトで、使用中に製品が熱くなることがあるが、製品の異常ではないとしています。ただし、異常に熱い、焦げたにおいがするといった場合は使用をやめ、メーカーのサポートに相談してください。
パススルー充電には、何Wの充電器が必要ですか?
ハブ自体が電力を使うため、ノートPCに必要なW数より大きい充電器が必要です。今回のAnkerの3製品(85W)は、100W出力に対応した充電器とケーブルを使った場合の値です。60Wを超える充電には、5A(100W)対応のUSB-Cケーブルも必要になります。
スマホやタブレットでも使えますか?
製品と機種の組み合わせによります。対応機種は製品ごとに公式サイトに掲載されているので、購入前に確認してください。
まとめ
USB-Cハブは、「何をつなぐか」を先に決めると選びやすくなります。モニターとUSB機器だけなら約50gの5-in-1、4KモニターやSDカードを使うなら7-in-1、有線LANが必要ならLAN付き、モニター2台ならHDMI×2のモデルが候補です。
あわせて、HDMIが4K 30Hzか60Hzか、ノートPCへ何W給電できるかを、公式サイトの仕様で確認しておくと、買ってから困ることがありません。
迷ったらこれ
Anker Nano USB-C ハブ (7-in-1, 4K, HDMI)
4K 60Hz の映像出力と SDカードに対応し、重さは約67gです。
軽さを優先するなら:Anker 332 USB-C ハブ (5-in-1)(約50g)
公式の仕様をもとにした編集部の判断です。紹介料の有無で変えていません。
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この記事について最終更新日:2026年10月10日
- 作成:Gadget Lab 編集部
- 製品の仕様はメーカー公式サイト、制度は公的機関の発表で確認しています(編集方針)
- 最終更新日:2026年10月10日
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