ノートPCの容量が足りなくなったとき、写真や動画のバックアップ先がほしいときに便利なのが、外付けSSDです。HDDと比べて小さく軽く、衝撃にも強いため、持ち運び用のストレージに向いています。
ただ、外付けSSDは見た目が似ていても、転送速度が2倍以上違うことがあります。この記事では、メーカー公式サイトに載っている仕様を例に、外付けSSDを選ぶときに見るべきポイントを整理します。
この記事の結論
- 速度はUSBの規格で決まる。「USB 5Gbps」は読み込み約400MB/s、「USB 10Gbps」は約1,000MB/sが目安
- 10Gbpsの速度を出すには、PC側のUSBポートも10Gbps対応である必要がある
- 形はスティック型(ケーブル不要・10〜20g)とケーブル接続型の2種類
- 端子(USB-AかUSB-Cか)と、出荷時のフォーマット(exFAT/NTFS)を確認する
- スマホやゲーム機で使うなら、メーカーの対応表を必ず見る
速度は「USBの規格」で決まる
外付けSSDの速度を左右するのは、SSD本体とPCをつなぐUSBの規格です。現在の外付けSSDは、主に「USB 5Gbps(USB 3.2 Gen1)」と「USB 10Gbps(USB 3.2 Gen2)」の2種類に分かれます。
| 規格の表記 | 別の呼び方 | 公式仕様の読み込み速度の例 |
|---|---|---|
| USB 5Gbps | USB 3.2 Gen1、USB 3.1 Gen1、USB 3.0 | 最大400MB/s(エレコム ESD-EMC1000GBK)、約430MB/s(バッファロー SSD-PUT1.0U3-BKC) |
| USB 10Gbps | USB 3.2 Gen2、USB 3.1 Gen2 | 最大1,000MB/s(エレコム ESD-EWC1000GBK)、最大1,050MB/s(バッファロー SSD-PHP1.0U3-BA) |
同じ1TBでも、USB 10Gbpsの製品は、USB 5Gbpsの製品の約2.5倍の速度が公表されています。数十GBの動画ファイルを日常的にコピーする人は10Gbps、書類や写真のバックアップが中心なら5Gbpsでも困らない場面が多いでしょう。
PC側のポートも対応している必要がある
USB 10GbpsのSSDを買っても、PC側のUSBポートが5Gbpsまでなら、速度は5Gbpsの範囲に制限されます。エレコムも公式サイトで、USB 10Gbpsで使うには機器側がUSB 10Gbpsに対応している必要がある、と注意書きをしています。購入前に、PCの仕様でUSBポートの規格を確認してください。
USB-Cの端子は形が同じでも、対応する速度がポートごとに違います。見分け方はUSB-Cケーブルの種類と選び方で解説しています。
形は「スティック型」と「ケーブル接続型」
外付けSSDには、USBメモリのようにPCへ直接挿す「スティック型」と、ケーブルでつなぐ「ケーブル接続型」があります。
| タイプ | 公式仕様の例 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| スティック型 | 約11g(エレコム ESD-EMC1000GBK)、約17g(バッファロー SSD-PUT1.0U3-BKC)、約18g(エレコム ESD-EWC1000GBK) | ケーブルなしで持ち歩きたい、テレビ録画やゲーム機に挿したままにしたい |
| ケーブル接続型 | 約79g(バッファロー SSD-PHP1.0U3-BA) | PCの横に置いて使いたい、隣のポートをふさぎたくない |
スティック型は10〜20g前後と軽く、ケーブルを持ち歩く必要がありません。一方で、PCに直接挿すため、隣のUSBポートに干渉することがあります。ポートが少ないノートPCでは、USB-Cハブと組み合わせると使いやすくなります。
端子とフォーマットを確認する
端子はUSB-AかUSB-Cか
最近の薄型ノートPCやタブレットは、USB-Cポートしかない機種が増えています。SSD側の端子がUSB-Aだけの場合、変換アダプターが必要です。両方の機器で使うなら、USB-AとUSB-Cの両方に対応した製品(例:エレコム ESD-EWC1000GBKは、スライド操作でUSB-AとUSB-Cを切り替え)や、変換アダプターが付属する製品を選ぶと便利です。
出荷時のフォーマット
外付けSSDは、出荷時のフォーマット(ファイルシステム)が製品によって違います。たとえば、エレコム ESD-EWC1000GBKはexFAT、バッファロー SSD-PUT1.0U3-BKCはNTFSで出荷されています。
- exFAT:WindowsとMacの両方で読み書きできる
- NTFS:Windows向けの形式。Macで使う場合は、メーカーの対応情報を確認する
WindowsとMacの両方で使う予定があるなら、exFATの製品を選ぶか、使い始める前にexFATでフォーマットし直してください。フォーマットすると中のデータは消えるため、必ずデータを入れる前に行いましょう。
スマホ・ゲーム機で使うなら対応表を確認する
外付けSSDは、PC以外の機器でも使えるものがありますが、機器ごとに条件があります。エレコム ESD-EWC1000GBKの公式ページには、次のような注意が書かれています。
- Lightning端子のiPhone・iPadには非対応
- PlayStation 5では、PS5用ソフトのデータを拡張ストレージ(外付けSSD)から起動できない
- すべての機器・OSバージョンとの互換性を保証するものではなく、動作を保証する機器は対応表で確認する
スマホの写真の保存先にしたい、ゲーム機の容量を増やしたい、テレビの録画に使いたい、といった目的がある場合は、買う前にメーカーの対応表で自分の機器が載っているかを確認してください。
使い方別の目安
| 使い方 | 選び方の目安 |
|---|---|
| 書類・写真のバックアップ | USB 5Gbps・スティック型。軽さを優先 |
| 動画編集、大きなファイルの移動 | USB 10Gbps。PC側のポートも10Gbps対応か確認 |
| WindowsとMacの両方で使う | exFATの製品、またはexFATでフォーマットし直す |
| USB-CのノートPC・タブレット | USB-C端子の製品、または変換アダプター付き |
| ゲーム機・テレビ録画 | メーカーの対応表に機器が載っている製品 |
よくある質問
容量は何GBを選べばいいですか?
いま保存したいデータの量をPCで確認し、これから増える分も見込んで、余裕のある容量を選んでください。動画は写真や書類より容量を使うため、動画を多く保存する人は大きめの容量が向いています。
外付けHDDとの違いは何ですか?
SSDは、HDDのような回転する円盤やモーターがないため、小さく軽く、動作音がありません。持ち運びや速度を重視するなら、SSDが向いています。
外付けSSDだけにデータを保存しても大丈夫ですか?
どの記録メディアも、故障や紛失の可能性があります。大切なデータは、外付けSSDだけに置かず、PC本体やクラウドなど、別の場所にも同じデータを残しておいてください。
まとめ
外付けSSDは、まず「USB 5Gbpsか10Gbpsか」を決め、次に「スティック型かケーブル接続型か」「端子とフォーマットが自分の機器に合うか」を確認すると、選びやすくなります。10Gbpsの製品は、PC側のポートも10Gbpsに対応していて初めて速度を生かせる点に注意してください。
出典:エレコム ESD-EMC1000GBK、エレコム ESD-EWC1000GBK、バッファロー SSD-PUT1.0U3-BKC、バッファロー SSD-PHP1.0U3-BAの各公式ページ(2026年10月時点)。製品の販売状況は変わるため、購入前に各メーカーの公式サイトで確認してください。
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この記事について最終更新日:2026年10月4日
- 作成:Gadget Lab 編集部
- 製品の仕様はメーカー公式サイト、制度は公的機関の発表で確認しています(編集方針)
- 最終更新日:2026年10月4日
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