充電していたらモバイルバッテリーが熱い、かばんから出したら熱を持っていた。こうしたとき、置き場所や使い方で熱がこもっているだけのこともあれば、使用をやめるべき異常のサインのこともあります。
この記事では、Anker とエレコムが公式サイトで解説している内容と、NITE(製品評価技術基盤機構)の案内をもとに、熱くなったときに確認する順番を整理します。製品ごとの注意事項は、それぞれの取扱説明書を確認してください。
この記事の結論
- 以前より熱くなる・膨らみ・異臭があれば、使用をやめる。Anker は、こうした症状を内部で異常が起きているサインとしている
- 充電中は本体が熱を持つ。涼しい場所に移し、直射日光や車内を避ける
- 布団や衣類をかけた状態で使わない。熱を出す製品の近くに置かない
- エレコムは、ゲームなど発熱しやすいアプリを使いながらの充電を、避けたい使い方に挙げている
- 煙や炎が出たら近寄らない。対処が難しければ、身の安全を第一に119番に通報する
確認の順番(押すと、その説明へ移動します)
1.異常のサインがないか確認する
最初に、使い続けてよい状態かを確認します。Anker は、「本体が以前より熱くなる」「バッテリーが膨らんできた」「満充電のはずがすぐに空になる」「異臭がする」といった症状を、バッテリー内部で異常が起きているサインとしています。これらを放置して使い続けるのは危険で、直ちに使用を中止し、自治体のルールに従って処分するよう案内しています。
エレコムも、充電スピードの遅延、異常な発熱、バッテリー部分の膨張など、劣化を感じたら、なるべく早く買い替えるほうが安全だとしています。
当てはまる症状がある場合は、ここで使用をやめてください。膨らんでいるときの扱いはモバイルバッテリーが膨らんだときの対処、処分の方法はモバイルバッテリーの捨て方で解説しています。
2.涼しい場所に移す
Anker は、充電中はモバイルバッテリー自体が熱を持つ性質があり、周囲の気温が高い場所で充電すると、本体の熱がうまく放出されず、異常な高温状態になりやすいと説明しています。充電は涼しい場所で行うよう案内しています。
とくに避けるよう挙げられているのは、直射日光が当たる場所と、閉め切った車内です。Anker は、夏の炎天下では閉め切った車内の温度が短時間で70℃を超えることもあるとして、車を離れるときは一緒に持ち出すよう呼びかけています。エレコムも、真夏の車内など高温になる場所に放置しないよう注意しています。
3.覆っている物を外し、熱を出す製品から離す
Anker は、布団や衣類などをかけた状態での使用は、火災などのトラブルにつながる危険性があるとして注意を促しています。また、ドライヤー、ヒーター、電熱ベストなど、熱を発する製品の近くでの使用や放置も控えるよう案内しています。
布団や衣類などをかけた状態で充電している場合は、覆っている物を外します。
4.発熱しやすいアプリを使いながらの充電をやめる
エレコムは、モバイルバッテリーが熱を持ちやすいのはスマートフォンへの充電時だとして、ゲームなど、スマートフォンが発熱しやすいアプリを使いながら充電することを、避けたい使い方に挙げています。スマートフォン側とモバイルバッテリー側の両方が発熱しやすい状況を避けることで、トラブルのリスクを下げやすくなるとしています。
5.濡らしていないか、落としていないかを思い出す
Anker は、高温のほかに、水気と衝撃も事故の原因になるとしています。内部に水が入ると、回路基板のショートが起こり、発熱や出火に至る可能性があると説明しています。水濡れが生じた場合は、すぐに使用を中止し、本体の状態を確認するよう案内しています。
落下についても、硬い地面に落とすと、見た目に大きな傷がなくても、内部に深刻なダメージを与えている可能性があるとしています。濡らした、落とした、ポケットに入れたまま座ったなどの心当たりがあって熱くなる場合は、1 の異常のサインとあわせて確認し、使用をやめる判断をしてください。
それでも熱い・煙や炎が出たとき
置き場所や使い方を直しても以前より熱くなる場合は、1 で挙げた異常のサインに当たります。使用をやめてください。Anker は、こうした症状がある場合は直ちに使用を中止し、自治体のルールに従って処分するよう案内しています。
発火した場合について、NITE は次のように案内しています。
- 煙や炎が噴き出している時は、絶対に近寄らない
- モバイルバッテリーのようにポケットに入る小型のものであれば、火花が収まったら、大量の水を掛けることで消火できる
- 消火後は、可能な限り水没させた状態で、消防機関へ通報する
- こうした対処が困難と判断した場合は、身の安全の確保を第一に119番通報する
安全に使うために
- 温度の範囲を守る:Anker は、使用温度範囲を0℃〜40℃、保管温度範囲を0℃〜35℃として、推奨の範囲を守るよう案内しています。お使いの製品の範囲は、取扱説明書で確認してください
- 水気を避ける:Anker は、屋外で持ち歩くときは防水ケースやジップ付きの袋で保護し、濡れた手で触らないよう案内しています
- 衝撃を避ける:Anker は、落下などの衝撃や、ポケットに入れたまま座る、上に重いものを載せるといった過度な力を加える行為を避けるよう案内しています。エレコムも、落下や、お尻のポケットに入れたまま座って圧をかけることを例に、強い衝撃を与えないよう注意しています
- 残量がない状態で長期間放置しない:Anker は、過放電によって、充電できない状態まで劣化したり、ガスが発生して膨らんだりすることがあるとしています
- PSEマークを確認する:エレコムは、PSEマークがついていないモバイルバッテリーは販売禁止だとして、以前に購入した製品や人からもらった製品は確認したほうが安全だとしています
PSEマークやリコールの確認方法は、モバイルバッテリーの安全な選び方にまとめています。
よくある質問
充電中に少し温かくなるのは異常ですか?
Anker は、充電中はモバイルバッテリー自体が熱を持つ性質があると説明しています。エレコムも、バッテリーである以上、発熱自体が起こるのは仕方のないことだとしています。一方で、Anker は「本体が以前より熱くなる」ことを異常のサインに挙げています。これまでと比べて熱くなったと感じる場合は、使用をやめてください。
夏は事故が増えるのですか?
Anker は、NITE に通知された製品事故情報をもとに、リチウムイオン電池を搭載した製品の事故は春から夏にかけて気温の上昇とともに増える傾向があり、8月にピークを迎えると紹介しています。
熱くなるうえに、充電もできません
充電できないときの確認の順番は、モバイルバッテリーが充電できない原因と対処法で解説しています。異常な発熱がある場合は、充電を試し続けず、使用をやめてください。
買い替えるなら、どれを選べばよいですか?
公式の仕様で比べた結果は、モバイルバッテリーの比較にまとめています。
まとめ
モバイルバッテリーが熱くなったときは、まず、以前より熱くなる・膨らみ・異臭といった異常のサインがないかを確認し、当てはまれば使用をやめます。サインがなければ、涼しい場所に移す、覆っている物を外す、ゲームなど発熱しやすいアプリを使いながらの充電をやめる、の順に見直します。煙や炎が出たときは近寄らず、対処が難しければ、身の安全を第一に119番に通報してください。
参考にした情報:Anker Japan「夏場にモバイルバッテリーを使用する際の注意点」、エレコム「発火・発熱など、モバイルバッテリーのトラブルの原因と対策を紹介」、NITE「モバイルバッテリー 8.異常・発火時はどうする?」(2026年10月10日に確認)。
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この記事について最終更新日:2026年10月10日
- 作成:Gadget Lab 編集部
- 製品の仕様はメーカー公式サイト、制度は公的機関の発表で確認しています(編集方針)
- 最終更新日:2026年10月10日
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